栄養価が高く低カロリーで、美容やダイエットに最適なめかぶ。
一方で、毎日食べるのは避けるべきだという意見も耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか?
結論として、めかぶは毎日食べても問題ありません!
では、なぜ毎日食べるのは良くないと言われるのでしょうか?
毎日食べる場合の適切な量はどのくらいでしょうか?
甲状腺がんのリスクや糖尿病に対する効果は?
など、多くの疑問があると思います。
この記事では、めかぶを毎日食べてはいけないと言われる理由や、適切な摂取量、がん、糖尿病との関連性について説明します。
めかぶを毎日食べても大丈夫?
めかぶは豊富な栄養素を含み、適量であれば毎日食べても問題ありません。
めかぶには、コレステロールの排出を助けたり、血糖値の上昇を抑えたりする効果があり、日々の健康維持に理想的な食品です。
では、なぜ「毎日食べてはいけない」と言われるのでしょうか?
その主な理由は、めかぶに含まれるヨウ素にあります。
ヨウ素は基礎代謝を促進し、成長ホルモンに働きかけて成長を助ける役割がありますが、成人のヨウ素の1日の摂取上限は3,000μgとされています。
この摂取量を超えると甲状腺機能が低下し、体調不良を引き起こす可能性があります。
このため、めかぶを毎日食べるのは良くないとされているのです。
適量を守れば、めかぶは健康に多くのメリットがある食材ですので、安心してお召し上がりくださいね!
めかぶを毎日食べる場合の最適な量、食べ方は?
めかぶの適量は1日あたり約30gから40gで、市販のめかぶパック1パックがちょうど良い量です。
めかぶは100gあたり11kcalと非常に低カロリーで、便通を改善し、糖質の吸収を抑えるなど、ダイエットに最適な食材です。
簡単な食べ方としては、スーパーやコンビニでは、四角や丸いカップ入りのめかぶが販売されていますね。
1カップにはおおよそ40gのめかぶが入っており、これを食事の最初にさっと食べるだけで十分。その後は、いつも通りに食事を楽しめば良いのです。
めかぶを食べ過ぎるとがん発生リスクが高まる!?
めかぶを食べすぎると、がんになるという話を聞いたことがあるかもしれませんね。
がんになる、というのは、めかぶに含まれるヨウ素が原因で発生するといわれている甲状腺がんの関係についてです。
結論として、過剰摂取によるリスクには注意が必要ですが、まだ科学的に証明されているわけではありません。
この点を理解した上で読み進めてください。
めかぶを含む海藻類にはヨウ素が豊富に含まれています。ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺がんのリスクが高まる可能性があると言われています。
ある調査では、海藻を週に2日以下しか食べない人に比べて、毎日食べる人は甲状腺がんになるリスクが高いという結果が出ました。また、閉経後の女性は閉経前の女性よりもリスクが高いとされています。
これを読むと、めかぶを食べることに不安を感じるかもしれません。しかし、この説は今のところ仮説の段階といわれており、過剰摂取しなければ基本的に問題ないとされています。
めかぶには他にも予防効果のあるがんがあると言われていますので、適量を守って安心して食べてください。
ただし、過剰に摂取すると腹痛を引き起こす可能性があるため、適量を守ることが大切です。
めかぶは糖尿病に効果的?
ワカメのめかぶを食事の最初に摂ると、食後の血糖値の急上昇を抑えられます。血糖値の急上昇は肥満、糖尿病、認知症の原因となるため、ダイエットや糖尿病などの生活習慣病の予防に優れた食材と言えます。
めかぶの粘り成分である「水溶性食物繊維」は、水に溶けてゲル状になり、腸の壁に膜を作って糖質の吸収をおさえます。
また、このゲル状の食物繊維が糖を包み込み、便と一緒に体外へ排出するため、血糖値の上昇が抑えられます。野菜に多く含まれる「不溶性食物繊維」は水に溶けないため、めかぶの方がこの点では効果的。
糖尿病対策にめかぶがよい、と言われるのはこのような点からですね。
まとめ
めかぶは毎日食べても問題ありませんが、摂取量には注意が必要です。 適切な摂取量は1日1パック。
過剰摂取によりがんのリスクがあるかもしれないので注意が必要です。
今回の記事では、めかぶを毎日食べてもよいかどうか、1日の適切な摂取量、そして甲状腺がんや糖尿病に対する効果、簡単な食べ方などについて説明しました。
めかぶは健康に良い食品ですが、食べすぎないよう気をつけてくださいね!