バルサンは、煙や霧で部屋全体の害虫を駆除できる商品です。ゴキブリやダニを徹底的に追い出したい方にとって頼もしい味方ですね。
でも、部屋中に煙や霧を放つので、荷物を置いたまま使えるかどうか心配になるかもしれません。
実際のところ、バルサンは部屋に荷物を置いたままでも使用可能です。
ただし、食品や食器、布団や衣服などはカバーをするか、別の場所に移動させる必要があります(一部のタイプでは、これらの準備が不要な場合もあります)。
今回は、バルサンが荷物を置いたままで使用できるかどうかについて詳しく解説します。また、部屋ごとの注意点や使い方についても説明しますので、バルサンを使う前にぜひ参考にしてください。
バルサンは荷物置いたままでも使用OK!
バルサンは荷物を置いたままでも安心して使用できます。
バルサンを使うたびに、家中の荷物を運び出すのは現実的に不可能ですよね。
ですが、荷物をそのままにしても使えるのは本当にありがたい事です。
ただし、バルサンを使う際には、出てくる煙や薬剤に触れないように、以下のものはビニールや新聞紙でカバーしたり、移動させたりする必要がありますね。
(バルサンの種類によっては、カバーや移動が不要な場合もあります。)
カバーするべきもの
食品
食器
おもちゃ
寝具
衣類
精密機器
楽器
変色しやすいもの
引火物
火災報知器・ガス報知器(種類による)など
バルサンは、哺乳類にとって安全性が高いとされていますが、それでも化学物質を使っている以上、接触は避けたほうが良いでしょう。
基本的には、バルサンは荷物をそのままにしても使用できますが、実はカバーや移動が必要なものは意外と多いです。
以下では、部屋ごとの注意点を紹介しています。これを参考にして、カバーや移動を行いましょう。
バルサンを利用する時の部屋ごとの注意点を紹介
バルサンを使う際、荷物をそのままにしても大丈夫ですが、一部の物品には煙や化学物質がかかる可能性があるため、カバーをしたり、移動させたりする必要があります。
(バルサンの種類によっては、これらの対策が不要な場合もあります。)
手間はかかりますが、大切なものを保護するため、ぜひこの記事を参考にしてください。
次に、バルサンを使用する際の、部屋ごとの注意点をご紹介します。
- リビング
- 和室
- 寝室クローゼットやタンスの中
- キッチン
- 洗面所・お風呂場
- トイレ
各部屋には、対処すべきアイテムがあります。バルサンを使う前に、以下で説明する各部屋の注意事項を必ず確認してください。
リビング
リビングでバルサンを使用するなら、以下のものについて、カバーや移動を行いましょう。
テレビ
パソコン
オーディオ機器
ゲーム機
DVD、CD、ブルーレイディスク
おもちゃ
仏壇仏具
美術品
楽器 など
バルサンを使用する際には、注意が必要です。
特にパソコンなどの精密機器や子供のおもちゃ、仏壇仏具や美術品など、バルサンが直接触れると大変なことになる恐れがあります。
これらは、事前にビニールでカバーをするか、部屋から移動させることが大事です。
しかし、リビングのテーブルやソファなどは特別な対応は必要ありません。
もちろん、気になる場合はカバーをしたり、移動させたりすることもできますが、必須ではありません。
バルサンを使う前に、拭き掃除を行ってから使用するのも一つの方法です。
和室
和室にも以下のようなものがあるなら、カバーや移動を行いましょう。
テレビ
パソコン
オーディオ機器
ゲーム機
DVD、CD、ブルーレイディスク
おもちゃ
仏壇仏具
美術品
楽器 など
畳は覆わずにバルサンを使用しても問題ありません。
むしろ畳は虫の発生が比較的多いため、バルサンを使ってしっかりと駆除したいものです。
寝室
寝室でバルサンを使用するなら、以下のものについて、カバーや移動を行いましょう。
寝具
衣類
テレビ
パソコン
オーディオ機器
ゲーム機
DVD、CD、ブルーレイディスク など
バルサンは基本的に荷物をそのままにして使用できますが、寝具や衣類などは直接肌に触れるものなので、カバーをしたり移動をしたりするのがベストです。
寝具はダニがつきやすいため、バルサンを使ってしっかり駆除したいところですが、直接バルサンを寝具に使うのはむいていません。
その代わりに、同じシリーズの「ラクラクVダニよけ水」を使うことをおすすめします。
衣類はクローゼットやタンスに収納しておけばいいかと思うかもしれませんが、バルサンの煙が中に入り込む可能性があるので、念のためにカバーをしたり移動をしたりする必要があります。
また、バルサンを使う場合は、クローゼットやタンスを開けておくことが大切です。
これで、中に潜んでいる害虫を効果的に駆除できます。
手間はかかりますが、衣類のカバーをしたり移動をしてからバルサンを使うようにしましょう。
キッチン
キッチンでバルサンを使用するなら、以下のものについて、カバーや移動を行いましょう。
食品
食器
調理器具
電気ケトル
コーヒーメーカー
ウォーターサーバー
火災報知器
ガス報知器(種類による) など
バルサンは哺乳類に対して安全性の高い仕様だそうですが、念のため、直接口に入れる食品や、食品に触れるものはカバーや移動を行ってください。
バルサンを焚くなら、キッチンの準備が一番大変かもしれません。
でも、キッチンは害虫が湧きやすい場所ですから、バルサンを焚いて害虫対策をしっかり行いたいですよね。
また、キッチンには火災報知器やガス報知器が設置されていると思います。
バルサンを焚くと、こちらが反応する可能性がありますよ。あらかじめカバーをしておきましょう。
洗面所・お風呂場
洗面所やお風呂場でバルサンを使用するなら、以下のものについて、カバーや移動を行いましょう。
タオル
歯ブラシ
コップ など
これらのものも、忘れずにカバーや移動を行いたいですね。
また、洗面所やお風呂場は狭いため、気をつけないとバルサンが高濃度になりすぎてしまう場合があります。
バルサンには「⚪︎畳用」と、使用できる部屋の大きさが定められています。
決められた畳数に比べて洗面所やお風呂場が狭い場合は、ドアを開けて、より広い範囲でバルサンを使用しましょう。
トイレ
トイレでバルサンを使用する際は、トイレットペーパーにもカバーや移動を行いましょう。
トイレットペーパーまで対応するのは、意外と忘れがちな点です。
ペーパーホルダーに入っている分だけでなく、予備としてトイレ内に置いてあるトイレットペーパーもしっかりカバーや移動してくださいね。
ペットや植物にも注意!
バルサンを使用する際は、ペットや植物を部屋の外へ移動させることが大切です。
バルサンは哺乳類に対して安全性が高いですが、煙や化学物質による害を防ぐためには、ペットや植物を事前に移動させておく必要があります。
ペットや植物も家族の一員。家族全員の安全を確保するためにも、しっかりと対策を講じましょう。
また、ペットのえさやおもちゃなども置いたままにせず、煙や化学物質が触れないように十分に配慮してください。
バルサンの使い方をご紹介!
バルサンは、基本的には荷物をそのままにしておいても大丈夫です。
ただし、カバーや移動が必要なものもありますが、すべての荷物を家から出さなくても問題ありません。
次に、バルサンの使い方についてご紹介します。以下の手順に従って、バルサンを焚いてみてください。
バルサンの使い方
1:部屋を閉め切ってクローゼットやタンスなどを開ける
2:必要に応じてものや動植物のカバーや移動を行う
3:バルサンを焚くことを周知する
4:バルサンで煙や霧の噴出を行う
5:換気を行う
6:掃除を行う
※ご紹介するのは大まかな使い方です。必ず説明書も読んだ上で使用しましょう。
以下では、バルサンの使用手順を一つずつ詳しく説明します。
また、バルサンは2回焚くことをおすすめします。その理由も併せて説明します。
部屋を閉め切ってクローゼットやタンスなどを開ける
バルサンの使い方、一番最初は「部屋を閉め切ってクローゼットやタンスなどを開ける」です。
部屋の窓や換気口をしっかり閉めて、噴出する煙や霧が十分に行き渡るようにしましょう。
また、害虫が隠れないように、クローゼットやタンス、戸棚など、可能な場所は開けておくことが大切です。
バルサンを焚く際には、効果を最大限に引き出すために、事前の準備が大切です。
必要に応じてものや動植物のカバーや移動を行う
バルサンの使い方の2つ目は、「必要に応じて物や動植物のカバーや移動を行う」ことです。
荷物を置いたままでの使用が基本ですが、食品や寝具などはカバーや移動が必要です。(バルサンのタイプにより、カバーや移動が不要な場合もあります。)
すべての荷物をそのままにできるわけではないので、上記の内容を参考に対処しましょう。
また、火災報知器やガス報知器(種類による)も、忘れずにカバーを行ってください。
バルサンを焚くことを周知する
バルサンの使い方の3つ目は、「バルサンの使用を周知する」ことです。
煙タイプは多くの煙を発生させるため、火災と誤解されることがあります。
周囲の方々に事前に通知したり、ドアに注意書きを掲示したりして、誤解を避けましょう。
また、賃貸物件の場合、管理会社や大家さんがバルサンの使用を制限していることがあります。
使用の可否を事前に確認することで、トラブルを未然に防げます。
バルサンで煙や霧の噴出を行う
ここまで準備ができたら、実際にバルサンを焚いてみましょう。
バルサンには、 3つのタイプがあります。それぞれ焚く方法が少し異なりますよ。
バルサン
1:部屋の床、中央に置く
2:フタを取り、内側についたシールを剥がす
3:フタの茶色い部分で、本体中央のヘッドを擦る
4:部屋を閉め切り、2~3時間以上放置する
水ではじめるバルサン
1:部屋の床、中央に置く
2:フタを取り、内側についたシールを剥がす
3:アルミ袋に入った金属缶など、本体から中身を全て出す
4:本体に、点線のところまで水を注ぐ
5:アルミ袋から金属缶を取り出し、本体へ入れる(上下に注意)
6:フタを被せる
7:部屋を閉め切り、2~3時間以上放置する
バルサンワンプッシュ霧タイプ
1:部屋の床、中央に置く
2:ボタンをカチッと音がするまで押し込む(噴射口に顔を近づけすぎない)
3:部屋を閉め切り、1~2時間以上放置する
それぞれの説明書を丁寧に読みながら実践してみてください。
ちなみに上記のタイプがどう異なるのか、気になりますね。
公式サイトを参考に、バルサンの3つのタイプについての違いをまとめました。
特徴 | |
---|---|
バルサン | 煙を強く噴出し、隅々まで届く |
水ではじめるバルサン | 金属缶を水につけるだけなので簡単細かい煙が噴出し、隅々まで届く |
バルサンワンプッシュ霧タイプ | 部屋を閉め切る時間が、他のタイプより短い火災報知器に反応しない |
どのタイプにもいいところがあります。こちらを参考に、どのバルサンを使うか決めてみてくださいね。
換気を行う
バルサンの利用方法の5つ目は、「換気すること」です。
所定の時間が経過したら、換気を行いましょう。口や鼻を保護するためにハンカチなどを使い、部屋に入ってからドアや窓を開けます。
そして、部屋からでて、しっかりと換気されるのを待ちましょう。
部屋を早く片付けたい気持ちはわかりますが、換気が不十分なままでバルサンの煙や化学物質が充満した部屋にいると健康への害が起こる事もあります。
害虫のいない、清潔な部屋をイメージしながら、換気が完了するのを待ちましょう。
掃除を行う
バルサンの使い方、6つ目は「掃除すること」です。
換気が十分に終わったら、部屋に入って掃除をしましょう。
床に落ちている害虫を掃除機で吸い取り、できれば水拭きも行うと衛生的ですね。
事前にカバーや移動を行ったものは元に戻しましょう。
食器や調理器具など、もし煙に触れたものがあれば水洗いしましょう。
これで作業が終わりました!
以上で、バルサンによる害虫駆除は完了です。手間がかかるかもしれませんが、達成感はひとしおです。ぜひあなたもバルサンを試してみてくださいね。
バルサンは2回行うのがおすすめ
上記では、バルサンの使用方法を紹介しました。まだバルサンを使用したことがない方も、ぜひこの情報を参考に挑戦してみてください。
上記でも紹介しましたが、どうしてバルサンを2回使用するのが良いのかを考えてみましょう。
バルサンを2回使用する理由は、バルサンはゴキブリの卵を殺すことができないからです。
1回だけバルサンを使用した場合、残った卵が孵化し、再びゴキブリが発生する可能性があります。
1回目で成虫のゴキブリを駆除し、2回目で卵から孵化したゴキブリを駆除することが理想的です。
余裕があれば、2回バルサンを使用することをお勧めします。
まとめ
- バルサンは荷物置いたままでも使用できるが、ものによりカバーや移動をする必要がある(バルサンのタイプにより、カバーや移動が不要な場合あり)
- バルサンを使用する際、カバーや移動をするべきものは、「食品」「食器」「おもちゃ」「寝具」「衣類」「精密機器」「楽器」「変色しやすいもの」「引火物」「火災報知器・ガス報知器」など
- バルサンを使用する際は、部屋ごとに注意点がある
- バルサンを使用する際、ペットや植物は部屋の外へ移動させておく
- バルサンの使い方は、
①部屋を閉め切ってクローゼットやタンスなどを開ける
②必要に応じてものや動植物のカバーや移動を行う
③バルサンを焚くことを周知する
④バルサンで煙や霧の噴出を行う
⑤換気を行う
⑥掃除を行う - バルサンは、2~3週間開けて2回行うのがおすすめ
この度、バルサンを荷物を置いたままで使用できるかを徹底的に調査しました。
結論から言うと、バルサンは荷物を置いたままで問題なく使用できますが、一部の物品にはカバーや移動が必要です。
カバーや移動が必要な対象は様々で、正直なところ、面倒ですよね。
しかし、バルサンは非常に効果的な害虫駆除剤です。使用すれば、家の中で害虫を見かけるリスクが大幅に低減します。
ぜひ、この記事を参考にして、バルサンを試してみてください。