ミルクを冷ますのは手間がかかりますよね。70度でそのまま使っても問題ないのか気になってしまったり。
70度以上の温度でミルクを作ることは理解しているけど、冷まさずに使っても大丈夫かどうか気になることはありませんか?
熱いミルクで火傷を心配するけど、赤ちゃんが泣いているとすぐにでも飲ませたくなる気持ちはわかります。
ただ、ちょっと待って!
70度はかなり熱いんです!少量の40~60mlならすぐに冷めますが、多い量だと赤ちゃんが火傷する可能性があります。
ミルクの適切な温度と冷ます方法をしっかり理解することが大切です。
この記事では、
・70度のミルクをそのまま飲ませるのは大丈夫?
・70度のミルクを適切な温度まで冷ます方法
・調乳に役立つおすすめのグッズ4つ
について詳しく解説しています。
適切な温度のミルクで、授乳時に赤ちゃんも親も安心して過ごしましょう♪
ミルクは70度でそのまま飲ませても大丈夫?
粉ミルクは非無菌なので、70度以上のお湯(一度沸騰させてから冷ましたもの)を使用して調製する必要があります。
70度で調製したら、しっかりと冷却してください。 ミルクの最適温度は人肌くらいが適しています。
ミルクを作る際の注意点 これらについて詳しく見ていきましょう。
70度で作ったら必ず冷ましてから飲ませる
新しく作ったミルクはとても熱いので、適切な温度まで冷やしましょう。
そのまま赤ちゃんにあげると、熱くて驚いて噴き出したり、泣き出す可能性があります。
最悪の場合、唇や口の中を火傷してしまうことも考えられます。
70度は、大人でさえ飲む前にしっかり冷ますくらいの温度です。 適正な温度に冷やして、ミルクの温度を確認した後に与えましょう。
少量(40~60mlくらい)ならすぐに冷めるので、冷やさなくても大丈夫です。
ミルクの温度は40度くらいの人肌程度がベスト
できあがったミルクは40度くらいまで冷ますのがベスト。
人肌程度の温度が目安です。
40度ってどのくらい?
・腕の内側にミルクを数滴落とし、少し熱いかなぁと感じる程度
・使い捨てカイロを頬にあてた時と同じような温かさを感じる程度
(使い捨てカイロの温度は商品の種類によって異なるのであくまでも目安)
ミルクを作るときに注意したいポイント
ミルクを作る時に注意するポイントはこの3つです。
・手や器具は清潔に
・規定どおりの調乳を
・飲み残しをあたえてはダメ
それぞれ紹介いたしますね♪
手や器具は清潔に!
調製前には、手をしっかりと洗ってください。
哺乳瓶や乳首などの道具も、清潔に洗って使用しましょう。
道具に汚れがあると、雑菌が増えてしまいます。
また、生後5~6ヶ月の期間中は、道具の消毒も大切です。赤ちゃんの免疫力は出生後に減少するので、外部の細菌から守るために清潔に保ちましょう。
規定どおりの調乳を!
粉ミルクは、同梱されているスプーンを使用して正確に量ります。
自分の判断でミルクの濃さを変えることは避けましょう。
指定された濃度で調製すると、母乳と同じくらいの栄養価になります。
飲み残しをあたえてはダメ!
調製したミルクは、長時間保存することができません。
ミルクは1回分ごとに作り、調製後は2時間以内に赤ちゃんに与えましょう。
残ったミルクには、赤ちゃんの唾液や口内の雑菌が混入します。また、人肌に近い温度のミルクは雑菌が増えやすく、調製後しばらく経つと危険です。
少しもったいなく感じるかもしれませんが、赤ちゃんの健康を考えると安全に行いましょう。
70度のミルクを適温まで冷ます4つの方法
いろいろなミルクの冷まし方がありますが、今回は4つの方法をご紹介します。
流水や氷水で冷ます
湯冷ましを使って冷ます
保冷剤を巻く
ウォーターサーバーを活用する
流水や氷水で冷ます
哺乳瓶を数分間、流水や氷水で冷やします。
ガラス製の哺乳瓶は熱をよく伝えるので、プラスチック製よりも速く冷やせます。 ミルクの量によって冷やし時間は異なりますが、最短で3~5分は必要です。
赤ちゃんの成長して、調製量が増えると10分以上かかることもあります。
水を流し続けるのはもったいないし、冬は手が冷えるのが大変です。冷水を入れた鍋やボウルを使用すると便利です。
湯冷ましを使って冷ます
調乳したミルクと湯冷ましを混ぜて、適温になるよう調整します。
湯冷ましの作り方
やかんやお鍋に水を入れ、フタを開けたまま強火で沸騰させる。
沸騰後、さらに15分以上煮沸する。
火から下ろし、人肌程度の温度まで冷ます。
湯冷ましは塩素が取り除かれているため、雑菌が増えやすくなります。
清潔な容器に移し、冷蔵庫で保存して、24時間以内に使い切るようにしましょう。
湯冷ましの代わりに、水道水やミネラルウォーターは使えるのでしょうか?
水道水やミネラルウォーターも使えますが、それぞれには注意が必要です。
水道水には殺菌効果のある塩素が含まれています。この塩素は、人によって肌トラブルを引き起こすことがあります。水道水が全く使えないわけではありませんが、赤ちゃんの肌は敏感なので、湯冷ましを使用するのが安全です。
軟水は使用しても大丈夫です。赤ちゃんの内臓機能は未熟なため、カルシウムやマグネシウムが多く含まれる硬水は腎臓に負担をかける可能性があります。消化にも悪影響を及ぼすことがあるので、硬度が60mg/L以下の水を選んでください。
保冷剤を巻く
保冷剤を哺乳瓶に巻くだけで冷やせるので、とても簡単です。
保冷剤は何度でも使えて経済的です。
ミルクを冷やす間には、オムツを替えるなど赤ちゃんのお世話もできます。
保冷バッグに入れておけば、外出時にも使えて便利ですね。
ウォーターサーバーを活用する
ウォーターサーバーの温水と冷水を組み合わせて、適切な温度のミルクを調製します。
温水3:冷水2の比率で混ぜます。
ウォーターサーバーの水は不純物が含まれていないので、赤ちゃんに安全に与えられます。
アルカリイオン水のようなアルカリ性の水は使用せず、中性の水を選んでください。また、硬度が60mg/L以下の軟水を選びましょう。
- 粉ミルクを計量し、哺乳瓶に入れる。
- ウォーターサーバーの温水を出来上がり量の2/3まで入れ、粉ミルクを溶かす。
- ウォーターサーバーの冷水を残りの1/3量入れて混ぜる。
- 最後に温度をチェックして、適温になっていればできあがり。
これで手軽に適切な温度のミルクを作れますね。
ただし、運用には一定のコストがかかります。
導入を考える前に、しっかりと検討してください。
また、赤ちゃんが立ち上がり始めると、手の届くものは何でも触ってしまいます。
目を離した際にウォーターサーバーに触れてやけどの危険がないよう、チャイルドロック機能が付いているものを選ぶと安心です。
調乳に便利なおすすめグッズ4選
調乳するのに便利なグッズもいろいろ売られているので、今回は4つご紹介したいと思います。
ミルク温度チェッカー
この商品は、手軽に適切な温度を確認できます。
使用方法は、哺乳瓶にシールのように貼るだけです。
電池や充電は不要で、何度でも使えるので経済的です。
視覚でミルクの温度を確認できるので、とてもわかりやすいですね。
Combi 調乳じょ~ず
沸騰したお湯を入れると、自動的に70度以上で保温され、ミルクを作る際にすぐに使用できます。
さらに、電子レンジで加熱可能なので、お湯も手軽に用意できます。
外の気温に影響されにくく、しっかりと70度を保ってくれるので、安心ですね。
LARUTAN ボトルウォーマー
ミルクの保温はもちろん、哺乳瓶やおしゃぶりの除菌も可能です。
バックライト機能がついているので、夜中でも調乳が見やすく便利です。また、冷凍した離乳食の加熱や保温機能もあり、長く使えるのが魅力ですね。
ミルクウォーマー ママミルク
いつでも、どこでも手軽にミルクを温められる便利なアイテムです。
赤ちゃんとの外出時は荷物が増えがちですが、
このアイテムがあれば、ミルクを温めることができ、荷物を減らせます。
電源は、お持ちのモバイルバッテリーで使用可能です。
付属のUSBケーブルで車内からも充電できます。
赤ちゃんのミルク温度はどれくらい?人肌まで下げる方法なども紹介!まとめ
ミルクは70度以上のお湯で作り、人肌の40度くらいまで冷まします。
調乳を簡単にする便利なグッズの使用もおすすめです。
授乳は赤ちゃんと親との特別な時間です。
親子の絆を深め、心温まる時間を過ごしましょう。