何気なく保存していたお米に、知らぬ間にカビが発生してしまった経験がありますよね。お米が有害なカビに侵されると、ショックですが、捨てるのはもったいない気持ちもあります。
「洗えば大丈夫?」と思うかもしれませんが、それはお勧めできません。洗っても見た目は改善されますが、カビの毒素が米に侵入している可能性があり、摂取すると健康に悪影響を与える可能性があります。
また、カビの臭いも取り除けませんし、味も劣化しておいしくありません。
この記事では、カビの生えた米を食べることの影響や、カビの発生を防ぐ方法について詳しく解説します。お米は貴重で主食でもあるため、しっかりとカビ予防を行うことが大切です。
カビた米を洗えば食べられる?
米にカビが発生している場合、洗ったからといって安全に食べることはできません。
なぜなら、洗っても表面のカビを取り除くことはできますが、カビが発生していると、米の内部に根を張っている可能性があり、米全体にカビの胞子が広がっている可能性も考えられます。
水で洗っても、カビの根や胞子を完全に取り除くことは難しく、念入りに洗ったとしても、米には依然として有害なカビが付着したままです。
生えたカビの入った米を普通に炊いて食べると、体内に有害なカビ菌が摂取され、食中毒の症状が現れる可能性があるため注意が必要です。
米のカビの色が緑?
お米が青白っぽいまたは緑色に見える場合、これはカビが生えている可能性があります。
また、黄色や黒く変色している場合も、カビが繁殖している可能性が考えられます。
ただし、玄米には緑色の米が混ざっていることがあります。これは未熟な状態で収穫されたものであり、この緑色はカビではないため、安心してください。
カビた米を食べたときの悪影響とは?
米にカビたまま食べた場合どんな悪影響が出るのかを解説します。
腹痛
カビの生えた米を摂取すると、悪影響として激しい腹痛が引き起こされる可能性があります。
この腹痛は非常に激しく、動けないほどの状態になることもあります。
このような事態を避けるためには、注意深くお米を確認し、カビが生えている場合は絶対に食べないようにしましょう。
下痢
腹痛だけでなく、下痢を引き起こす可能性も検討されます。
カビの生えた米を摂取したことで食中毒にかかると、何度もの下痢が起こり、トイレから離れることが難しくなるでしょう。
特に胃腸が弱く、下痢しやすい体質の場合は、より激しい下痢が続くことも考えられます。
下痢が続くと脱水症状が同時に発生する可能性がありますので、もし万が一、カビの生えた米を食べてしまって下痢が続くようであれば、水分をしっかり補給するようにしましょう。
吐き気やおう吐
腹痛や下痢に加え、吐き気を感じたり、実際に嘔吐する可能性も考えられます。
嘔吐が続く場合、体内から水分が失われ、脱水症状に陥る危険性があるため、食事は控え、水分を積極的に補給することが重要です。
以上がカビの生えた米を摂取した場合に起こり得る影響です。
確かにカビの生えた米を食べることはメリットがなく、むしろ非常に危険な行為ですね。カビの生えた米が見つかれば、絶対に食べないようにしましょう。
米のカビ防止方法をご紹介!
米を安全でおいしい状態に保つためには、やはり米のカビ対策が必要です。
では、より詳しく米のカビ対策方法をご紹介しますね!
高温多湿になる場所で米を保存しないこと
米をカビさせないためには、米を高温多湿な環境から遠ざけるようにしましょう。特にキッチンのシンクの下にある収納スペースは、高温多湿になりがちであり、その条件下ではカビが繁殖しやすくなります。
できるだけ直射日光を避け、通気性があり涼しい場所に米を保存すると良いです。なお、私の家では、米はキッチンの端にある湿気の少ない場所に保管しています。これにより、今までにカビの発生がありませんでした。
湿気が気になる場合は、米びつに湿気取りアイテムを使用すると効果的です。
米を冷蔵庫に入れて保管すること
高温多湿の環境を避けるために、米を冷蔵庫に保管するのも一つの方法です。
冷蔵庫に入れておくことで、米は劣化しにくくなり、カビの発生も抑えられます。この方法を選ぶことで、米をより安全に保存することができます。
濡れた手では絶対に米を触らないこと
米に触る際、例えば研ぐときなどには、手が必ず濡れていないか確認しましょう。
湿った手で米に触れると、米が湿気を吸収してカビが生える可能性があります…。
米に触れる際は、できるだけ乾いた手を使うようにしましょう。
これにより、米が湿気を吸収する心配がなくなり、カビの発生を防ぐのにも効果的ですよ。
米を密閉容器に入れて保存すること
米を購入したままの袋に入れず、代わりに密閉容器に移して保存すると、カビの発生を防ぐのに役立ちます。ビニール袋のまま保存すると湿度が上がり、カビが生えやすくなる可能性があります。
米専用の密閉容器も市販されているので、しっかりと密閉できる状態で米を保存するために、それを活用することもおすすめですね!
まとめ
カビの生えた米を摂取すると、激しい腹痛や下痢、嘔吐、吐き気などの悪影響が現れる可能性があるため、絶対に食べないようにしましょう。
米を洗ったとしても、カビ菌を完全に取り除くことはできませんので、慎重に注意が必要です。
米をカビから守るためには、通気性の良い冷暗所での保管、冷蔵庫への収納、濡れた手での触れ合いの回避、専用容器の利用などが有効です。
カビの発生を防ぐために、これらの対策を積極的に実践していきましょうね!