毎日使用する布団を清潔に保ちたいと考える人もいますが、布団クリーナーは本当に必要なのでしょうか?
布団クリーナーの必要性は、使用目的によって異なります。例えば、ダニ対策を目的とする場合、布団クリーナーの機種によっては十分な効果が得られないことがあります。
なぜなら、死んだダニの死骸は吸い取れるかもしれませんが、生きているダニは布団の深部に潜んでいるため、単に吸引するだけでは退治できないからです。
ここでは、布団クリーナーの効果的な使用方法や利点・欠点について詳しく説明します。
布団クリーナーはいらない?
布団クリーナーは主に布団の表面のゴミやホコリを吸い取ることに特化しています。
布団の表面には目に見えないホコリ、頭のフケ、そしてダニの死骸などが広がっています。
これらを空中に散乱させずに効果的に吸引することができます。
一部の製品はUV照射でウィルスや細菌を除去し、また一部では60度の温風を放出して布団表面のダニを除去する機能も備えています。
ただし、ダニ対策を主目的として使用する場合は注意が必要です。
なぜなら、ダニは布団の奥深くに潜んでおり、布団クリーナーでの吸引だけでは対処できないからです。
「高速たたき」機能が付いていれば、ダニを表面に浮かせて吸引することができるかもしれません。
次に、布団クリーナーを用いたダニ対策について紹介します。
布団クリーナーのダニ対策
ダニ対策が布団クリーナーの選択理由として考えられる方もいるでしょう。
ただし、適切な機種を選ばないと、十分な効果が得られないかもしれません。
布団クリーナーの機能を使う
ダニは布団の深部に侵入するため、表面だけを吸引しても完全に取り除くことが難しいです。
もし「高速たたき」機能が備わっているなら、布団をたたくことでダニを浮かせ、そのまま吸引できます。
機能がない場合は、晴れた日に布団を干してダニを浮かせ、その後に布団クリーナーで吸引すると良いでしょう。
ただし、布団の素材によってはたたくことが悪影響を与えることがあるため、慎重に行いましょう。
布団乾燥機と併用する
布団乾燥機には「ダニ退治モード」が搭載されている場合もあります。
この機能を活用して布団を乾燥させた後に、布団クリーナーで吸い込むと良いでしょう。
ダニは50度以上の温度で死滅すると言われており、布団乾燥機の方が外に干すよりも効果的です。
ただし、1回の乾燥ではダニの死滅率は3割程度であり、ダニ対策を行う場合は1日2回を3日連続で使用することが勧められています。
ダニ退治シートを使う
布団乾燥機は時間がかかり、電気代が気になり、頻繁に使用するのが難しいと感じる方には、ダニ退治シートが効果的です。
ダニ退治シートは置くだけで、ダニが自動的に集まり、シートの期限が切れたら簡単に処分できます。
電気代もかからず、手軽に使用できるのが魅力です。
布団クリーナーと布団乾燥機の違い
まずは、布団クリーナーと布団乾燥機それぞれの機能について調べてみました。
布団クリーナーとは
寝具クリーナーは、寝具やシーツ、マットレスに潜むダニやホコリ、フケ、垢などを取り除くための特殊な掃除機です。
特に寝具に適した設計であり、寝具やシーツに引っかかりにくく、スムーズに操作できます。
さらに、UV照射などによってダニを弱体化させ、ウィルスや細菌を取り除く装置も組み込まれています。
布団乾燥機とは
布団乾燥装置は、掛け布団と敷き布団の間に配置された乾燥マットなどに温風を送り込み、布団を乾燥させるための電化製品です。
この装置は、布団を60〜70度まで温めるため、ダニを排除するのに有効です。
さらに、湿気も取り除かれ、ふんわりとした軽い布団に仕上がります。
ただし、排除されたダニやホコリなどを取り除くことはできません。
ふんわりとした布団に包まれ、清潔な寝具に感じることは、単なる錯覚です。
布団クリーナーと掃除機の違い
布団クリーナーと掃除機は、両方ともゴミを吸引する家電です。
布団クリーナーは、柔らかな表面やマットレスのような溝のあるものの掃除に特化しています。一方で、掃除機はフローリング、絨毯、畳など比較的平らで硬い表面の掃除に特化しています。また、ノズルを交換することで狭い隙間の掃除なども可能です。
見た目は似ていますが、使用目的はまったく異なります。
布団クリーナーと布団乾燥機、掃除機ではダニに効果が高いのは?
- ダニを退治する…ダニを退治する効果が一番高いものは布団乾燥機です。
- ダニを取り除く…ダニを取り除くのに適しているものは、布団やシーツ、マットレスに対しては、布団クリーナーです。
ダニ対策を考えるなら、布団乾燥機やダニ退治シートがおすすめです。
布団クリーナーは、ダニを完全に根絶するよりも、死んだダニの死骸を取り除くのに適しています。
まとめ
毎日清潔な布団を保ちたい場合、布団クリーナーは効果的です。
ダニ対策を考えるなら、布団乾燥機と布団クリーナーを組み合わせることで、より清潔な布団になります。
また、手軽で便利なダニ退治シートも検討できます。
布団クリーナーの購入を考える際は、使用目的を考慮してから選ぶと良いでしょう。