さつまいもを切った後、しばらくすると茶色や緑色に変色してしまうことがありますね。
変色した場合でも、さつまいもがしっかりと硬いなら、ヤラピンやクロロゲン酸などの成分による変色であり、安心して食べることができます。
ただし、さつまいもを切る際に既に柔らかくて茶色い場合は、腐っている可能性があるため、食べない方が良いかもしれません。
さつまいもが変色したら元に戻すことはできません。
変色を防ぐためには、水にさらす、水の中でこする、皮を厚く切るなどの対策があります。
ここではさつまいもの変色について詳しく解説します。
さつまいもは変色しても食べられる?
さつまいもが変色しても、そのまま食べても良い時と避けるべき時があります。その判断方法を紹介します。
食べられるとき
さつまいもがしっかりと硬く、切った際に黒くなったり緑色に変色した場合は、さつまいもに含まれるヤラピンやクロロゲン酸などの成分による変色であり、これによって食べても問題ありません。
食べられないとき
さつまいもが柔らかく、その部分を切ってみると茶色に変色している場合は、腐っている可能性が高いため食べない方が良いでしょう。
さらに、異臭がする場合は腐敗が進んでいる可能性が高いため、摂取を避けるべきです。
さつまいもは低温での保存が傷みを促進するため、冷蔵庫ではなく、室温での保存が適しています。
さつまいもの変色防止に効果的な方法
実際、さつまいもが変色してしまった場合、その色を元に戻すことは不可能です。
そのため、さつまいもの変色を防ぐ対策をしっかりと覚えておくと良いでしょう。
ここでは、さつまいもの変色を防ぐための方法を詳しくご紹介します。
皮をむいたりカットしたらすぐに水に浸す
さつまいもは、切ったり皮をむいた後にそのまま放置すると、すぐに変色してしまうことがあります。
変色を防ぐためには、さつまいもを切ったり皮をむいたら、即座に水に浸しておくことが大切です。
これにより、さつまいもの変色防止に非常に有効で、色あせることなく安心して調理できます!
水に浸す時間は一般的に約15分程度です。しっかりと浸しておけば、さつまいもの変色を防ぐことができます。
さつまいもやじゃがいもなど、他の芋類も同様に、水に浸すことで変色を防ぐことができます。
皮をむきカットしたさつまいもを水の中で何回か手揉みする
さつまいもの皮をむき、切った後は水に入れて、何度か手で揉んでみましょう。
手で水に浸したさつまいもをしっかり揉むことで、15分の水浸しを省略しても変色防止の効果が得られます。
おおよその目安としては、1~2分間、水の中でさつまいもを手で揉むことです。
変色を防ぐためにも、ぜひさつまいもを手で揉む方法を試してみてください。
新聞紙で包んで冷暗所で保存
さつまいもは低温に弱いため、10度以下の冷蔵庫に保管すると傷みやすく、変色の原因となります。
適切な保存環境は、10度以上16度以下で湿度が90%以上です。
そのため、新聞紙で包み、ダンボールに入れ、冷涼でなおかつ湿度が維持される場所で保存するのが良いでしょう。
皮を厚めにむく
さつまいもを調理する際は、皮を厚くむいてみると良いです。
なぜなら、さつまいもを変色させる成分が、皮の近くに多く含まれているからです。
しかし、皮を厚くむくことで変色が抑制され、見た目も美しく仕上がります。
皮を厚くむく際には、ピーラーよりも包丁を使うことがおすすめです。
さつまいもの変色を防ぐためにも、皮は薄くむかないように気を付けましょう。
これらの方法は比較的簡単に実践できるものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね!
さつまいもを蒸すと変色した!これって食べても大丈夫?
さつまいもを蒸した際に変色してしまった場合でも、心配ご無用です!
変色が気になると、傷んでいないかや風味が損なわれていないかが気になりますよね。
しかし、実際にはそのような心配は不要です。
さつまいもが変色するのは、含まれる成分が酸化した結果ですが、変色しても品質や味に悪影響はありません。
ただし、蒸す前からさつまいもに黒ずみやフワフワとしたカビ、シワシワの皮、酸っぱいニオイがする場合は食べずに処分してください。
これらの状態が見られた場合は、さつまいもが確実に傷んでおり、食べると食中毒の危険性があります。
さつまいもは一般的に傷みにくいと思われがちですが、高温多湿の環境や長期間の保管は避け、新しく購入したさつまいもでも注意が必要です。
皮がシワシワであったり、カビが生えている場合は、必ず処分してください。
調理前には鮮度を確認することが重要です。
なお、皮の外側に黒い蜜のようなものが出ている場合は、通常通り美味しく食べることができますので、安心してください!
さつまいもが黒や緑色や茶色に変色する理由
さつまいもが緑色や茶色に変色するのは、アクや成分によるものです。
さつまいもにはクロロゲン酸と呼ばれるアクが含まれています。このクロロゲン酸は、さつまいもを切ったり皮をむいたりすると空気に触れ、酸化して茶色く変色します。
この変色を防ぐためには、さつまいもを切ったり皮をむいたら、水に浸すようにしましょう。水に浸すことで酸化が防がれ、変色が抑制されます。じゃがいもなども同様に水に浸すことがありますね。さつまいもも同じです。
クロロゲン酸は主にさつまいもの皮の近くに多く含まれています。したがって、皮を厚めにむくことで変色を予防することができます。
さつまいもにはヤラピンと呼ばれる成分も含まれていますが、これも空気に触れることで黒や茶色に変色します。そのため、さつまいもはしっかりと水に浸す必要があります。
見た目を良好な状態で維持するためにも、さつまいもの下処理として水に浸すなどの工夫が大切です。
まとめ
さつまいもが変色すると元の色に戻すことはできませんが、変色しても食べることはできます。
さつまいもの皮をむいたりカットしたら、水に浸しておくと変色を防ぐことができます。特に皮は厚めにむけば変色しにくくなります。
さつまいもには空気に触れると酸化して変色する成分が含まれていますが、水に浸せば変色を防げます。さつまいもを調理する際には、ぜひこの対策を実行してみてくださいね。