スーパーで手に入るものは、そのままで食べられるものだと思っていることがありますよね。
しじみも同様かなと考えますが、本当にそのままで大丈夫なのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
一部には「砂抜き済み」と表示されたものもありますが、スーパーでしじみを購入する際には、美味しく食べるためには砂抜きが必要です。
また、砂抜き済みのしじみでも、貝殻や身と殻の隙間に砂が残っていることがよくあります。
楽しい食事の時に「じゃりっ!」とした食感を味わいたくないですよね?
砂抜きの手間をかけることで、もっと美味しいしじみに変える方法をご紹介します。
スーパーで購入しても家庭で3時間から1晩は砂抜きしよう!
しじみは体内に砂を持っているわけではなく、呼吸や水の交換の際に砂が混入したり、砂に潜るときに表面に砂が付着したりします。
砂抜きとは、しじみに呼吸を促して表面の砂を徐々に排出させるプロセスです。
時間はかかりますが、美味しく食べるためには欠かせない下処理です。
スーパーで購入したしじみでも、砂抜きが必要です。
しじみを3時間から6時間かけて、ゆっくりと砂抜きすることが確実です。
また、「砂抜き済」と表示されていても、貝殻と身の間に砂が残っている場合があるので、30分から1時間ほど砂抜きを行いましょう。
美味しいしじみを楽しむために、今回は失敗のない砂抜き方法を紹介します。
【必要なもの】
- バットや平たい容器
- ザル
- 水‥1リットル
- 塩‥10g(小さじ2)
- しじみ‥適量
- 新聞紙
①海水を作る
1%の塩分濃度を持つ海水を調製します。真水でも可能ですが、海水の方がしじみが浸透圧に対応し、旨み成分(コハク酸、アラニン)を生成するため、より美味しいしじみができます。
②しじみを洗う
優しく流水でこすり合わせるようにして洗いましょう。
洗っていると黒いものが出てくることがありますが、それは殻のエナメル質であり、食べても問題ありません。
ある程度洗ったらOKです。どれだけ洗ってもキリがないので、程々にしましょう!
③しじみを重ならないように置く
平らな容器にしじみを重ならないように配置します。
ザルを使用して、しじみが砂を再吸収しないように吐き出した砂を浮かせます。
しじみが重なっていると、上の貝が吐き出した砂を下の貝が吸い込んでしまう可能性があります。また、密集していると酸素が不足し、砂を吐きにくくなるため、注意が必要です。
④少ししじみの頭が出るくらいに水を入れる
水を少量使って頭がわずかに見える程度に配置すると、空気から酸素を吸収しやすくなり、呼吸が楽になります。
⑤暗闇に置く
新聞紙を上に敷いてしばらく放置します。
貝は暗い環境が好ましく、新聞紙を敷いておくと砂を吐きやすくなります。同時に水も吐き出すことがあるため、新聞紙で周囲を覆っておくと水を吸収してくれます。
気温が低すぎると砂を吐かなくなる可能性がありますが、夏は室温が高いため、冷蔵庫に入れると安心です。
しじみの砂抜きで開かないものは死んでる?
しじみが口を開かないのは、生きているからです。
二枚貝のしじみは呼吸するときにわずかに口を開けています。
したがって、口が閉じているときは呼吸をしていないだけです。
逆に死んでいたり仮死状態の場合は、半開きの状態で口が開いていることがあります。
ただし、死んでいても口を開けないしじみもいます。これは砂の摂りすぎで呼吸が難しくなり、口を開けられない状態にあるときです。
ですので、口が閉じているから必ずしも生きているわけではありません。
このような判断が難しい場合、最も確実な方法はしっかりと砂抜きした後に加熱することです。
死んでいたり砂抜きが不十分なしじみは口を開かないため、これらを取り除けば、美味しくしじみを楽しむことができます!
まとめ
スーパーで販売されているしじみは、そのまま使用できるかどうかについて疑問を抱くことがありますね。
特に「砂抜き済み」と表示されていると、すぐに使用できるだろうと考えがちですが、少しの手間で砂のない美味しいしじみに仕上げることができます。
おいしい食事のためにも、その手間を厭わずに砂抜きを行いましょう。